精密化学メーカーは新施設への移転に伴い、エアシステムへの依存度を低減し、エネルギー効率を向上させることを目指しています。新しい設備には、長距離輸送、短時間の荷卸し、および廃水処理用のポンプが必要であり、それぞれの用途に最適なポンプ選定の機会が提供されています。
➊ ステップ 1: ニーズの定義 (移送、循環、定量計測)
1) 原料や製品の長距離移送には、連続運転と低ランニングコストが重要です。
✘ 除外対象: 遠心ポンプ (高キャビテーションリスク)、ギアポンプ (シール漏れ)、AODD (高エア消費)、チューブポンプ、プランジャーポンプ (低流量)
✔ 推奨: EODD (エネルギー効率が高い) またはスクリューポンプ (高粘度対応)
2) タンクやドラムからの短時間の荷卸しには、可搬性と迅速な化学物質の切り替えが重要です。
✘ 除外対象: 遠心ポンプ (自吸性能が低く、清掃が遅い)
✔ 推奨: AODD (自吸可能、無負荷運転対応、清掃が容易)
3) 間欠的な廃水循環には、凝集槽への移送のために固形物処理と自吸が必要です。
✘ 除外対象: 遠心ポンプ、ギアポンプ (固形物処理が苦手)、プランジャーポンプ (過剰な脈動)
✔ 推奨: AODD (大粒子対応、無負荷運転対応)
➋ ステップ 2: 流体特性の分析
顧客は酸、塩基、および固形物を含む懸濁液を混合して使用しており、発泡も液体処方に影響を与える可能性があります。
✘ 除外対象: 遠心ポンプ (キャビテーションリスク)、ギアポンプ (シール漏れ)、スクリューポンプ (材料制限)、渦流ポンプ (効率低)
✔ 推奨: AODD/EODD – シールレス、漏れ防止、自吸、固形物対応、低せん断力、発泡や高粘度液体に理想的
➌ ステップ 3: 流量と圧力の確認
ポンプを選定する際には、流量範囲と圧力耐性の両方を考慮してください。
➍ ステップ 4: 設置および環境条件
顧客は以前にAODDポンプを使用していましたが、新施設ではエアシステムへの依存度を下げることを目指しています。
- エア供給制限: 長距離ステーションでは圧縮空気が使用できないため、EODDが必要
- 移動式荷卸し: タンクエリアにはエア接続があるため、AODDを維持 (軽量、コードレス、防爆対応)
- 屋外廃水: 圧縮空気が使用可能で低騒音が求められる場合、AODDまたはEODDのどちらも適切
➎ ステップ 5: コストとメンテナンス
- EODDは初期コストが高いですが、年間エネルギーコストはAODDに比べて70%低減できます。
- 長距離、連続移送にはEODDを推奨。防爆や低騒音が求められる場合、AODDも選択肢に。
★ 結論: 最適な結果を得るためのハイブリッド EODD + AODD 構成 ★
評価の結果、断続的な移送には2インチのAODDポンプ、長時間の高流量ステーションにはEODDを使用することが推奨されます。これにより、エネルギー消費、騒音、および漏れリスクを低減できます。
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