ステップ1:媒体特性の分析
RO装置で測定する媒体は「超純水」であり、導電性がなく、低温・常圧・腐食性があります。
✖︎ 電磁式流量計(導電性液体用)およびガラス管面積流量計(耐腐食性が低い)は初期段階で除外できます。
ステップ2:流量範囲の確認
一般的にROシステムの濃縮水の流量範囲は中低流量ですが、ある程度の変動があり、流量計は微細な変化に安定して反応する必要があります。
✖︎ タービン式、渦流式(小流量の変化に対する感度が低い)、差圧式流量計(大流量配管向け)は推奨されません。
ステップ3:精度の要求
測定精度の要求が非常に高く、濃縮比を正確に制御する必要があります。
✖︎ 精度が低めの面積式、熱式質量流量計、渦流式、タービン式流量計は除外します。
✔ 一般的に、超音波流量計やコリオリ式質量流量計は高精度で、通常±0.1~0.3%程度の精度が期待できます。
ステップ4:設置環境の考慮
お客様のご要望により、現場では設備を停止できず、スペースも限られています。
✖︎ 高精度の質量流量計は多くが挿入式やフランジ取付タイプで、サイズが大きく、設置工事が複雑です。
✔ 非接触での設置が必要な場合、クランプオン式超音波流量計が唯一の選択肢であり、さらにコンパクトです。
ステップ5:コストと認証の評価
コストを抑えたい場合は、ミドルレンジの高機能タイプのクランプオン式超音波流量計が最適です。価格は約1~2万台湾ドルで、一般的には1~2年ごとに校正すれば十分です。
ステップ6:信号伝送の要件
お客様はPLCで流量データを監視する必要があるため、4-20mA、Modbus、Pulseなどの通信プロトコルに対応した電子式流量計を選ぶ必要があります。機器と流量計の通信規格の互換性を事前に確認してください。
✦ 最終的に「クランプオン式超音波流量計」が最適な選択と判断しました ✦
クランプオン式超音波流量計は、高精度、迅速な設置、耐薬品性、デジタル通信対応などの特徴を備え、非導電性の超純水の測定ニーズを満たします。また、設備を停止することなく設置でき、お客様の要求に適合しています。
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LORRICの超音波流量計