ステンレス鋼 AISI303 とは？AISI303物性表

AISI 303 (SUS 303) グレードステンレス鋼,ステンレス鋼タイプ1.4305は、一般的に303ステンレス鋼として知られています。グレード303は、すべてのオーステナイト系ステンレス鋼の中で最も加工しやすい材料です。303グレードの加工しやすさは、鋼の組成に硫黄が含まれているためです。硫黄は加工性を向上させますが、同時に耐食性を低下させ、靭性を若干低下させる原因にもなります。

鋼の組成に硫黄を加えることにより、ピッティング腐食の開始点となります。このため、303ステンレス鋼の耐食性は304よりも低くなります。ただし、穏やかな環境下では依然として良好な耐食性を維持します。

塩化物を含む環境で60℃を超えると、303ステンレス鋼はピッティング腐食やクレバス腐食を受けやすくなります。そのため、303ステンレス鋼は海洋環境での使用には適していません。

303ステンレス鋼は、760℃までの温度に断続的にさらされた場合、酸化に対して良好な耐性を持っています。連続的に使用される場合、870℃までの温度においても良好な酸化耐性を示します。ただし、303は425〜860℃の範囲で連続使用されると炭化物沈殿に敏感であるため、この温度範囲での連続使用は推奨されません。

このチャートの使い方

» 記号の意味:

• OK: 推奨されます。
• △: 事前にテストして使用可能か確認する必要があります。
• X: 推奨されません。
• N/A: 参照可能な関連データがありません。

» このチャートは単一の化学物質に対する材料の結果のみを提供します。クライアントが複数の化学物質を同時に使用する場合は、経験に基づいて材料を選んでください。 » このチャートは参考用であり、すべての作業環境に適用されるものではありません。実際の経験に基づいて設計機器を参照してください。