材料物性・耐薬品性資料 | HSS(焼入れステンレス)

当社の焼入れステンレス製スプレーノズル製品はその材質をHSS(Hardened stainless steel:焼入れステンレス)と称しており、通常のステンレス製ノズルでは使用が難しい数MPaを超える高圧用ノズルの材料として使用されています。

解説

一般的にはステンレスは焼入れ処理ができないと思われておりますが、マルテンサイト系ステンレスについては焼入れ処理を行うことで硬化を高めることができます。これはマルテンサイト系特有の高い炭素含有率が影響しています。 マルテンサイト系ステンレスの主なものとしてSUS410、SUS420、SUS440などがあげられます。これらを焼入れ処理した焼入れステンレスの用途は、刃物をはじめ硬さが求められる機械部品など多岐に渡ります。